日本の県庁所在地は、その地域の中心地として期待されることが多いですが、実際には意外にもショボい駅が存在します。本記事では、県庁所在地に位置しながらも、残念な実態を持つ駅を紹介します。
県庁所在地の印象
県庁所在地と聞くと、多くの人がその地域の中心としての重要性を思い浮かべるでしょう。しかし、実際にはその期待に応えられていない駅も多く存在します。特に地方では、県庁所在地の駅が思ったよりも小さく、利用者数も少ないケースが多いのです。今回は、そんな県庁所在地にある残念な駅たちを詳しく見ていきます。
高知駅の現状
高知駅は四国に位置し、2面4線のホームを持っています。1日の平均乗車人員は5070人で、都道府県別乗車人員ランキングではワースト5に入るほどです。特急列車の乗り入れ本数は1日4本と少なく、県庁所在地としての役割を果たすには心もとない数字です。
また、とさでん交通という路面電車も存在しますが、その利用者数も1577人と低迷しています。歴史的には1904年に開業したこの路面電車は、日本で最も古いものの一つですが、将来的には廃止が検討されている状況です。
前橋駅の利用状況
次に前橋駅を見てみましょう。群馬県の県庁所在地である前橋駅は、1日平均乗車人員が1万4608人と、それなりの利用者がいます。しかし、実際には高崎駅が県内最大のターミナル駅として君臨しています。
前橋駅は2面3線の構造で、両毛線の普通列車や高崎線の快速が停車しますが、特急列車は現在は停車しません。駅周辺には様々な施設がありますが、やはり隣接する高崎駅に比べると見劣りします。群馬県は過去に県庁所在地が何度も変更されており、その歴史も影響しています。
宮崎駅の問題点
宮崎駅は1日の平均乗車人員がワースト4位で、特急列車の本数も限られています。長い間交通系ICカードが未導入だったため、利用者が少なかったのが原因です。2015年にはようやくICカードが導入されましたが、遅れた感は否めません。
しかし、2020年には複合商業施設アミュプラザ宮崎がオープンし、駅前の風景が明るくなりました。さらに、宮崎空港とのアクセスも良く、空港までの距離はわずか10分です。今後の発展に期待が持てるポイントもあります。
鹿児島駅の発展と衰退
鹿児島駅は鹿児島県の県庁所在地に位置し、JR九州の重要な駅です。しかし、隣にある鹿児島中央駅の影響で、利用者数は思ったほど多くありません。鹿児島駅は1901年に開業し、現在も2面4線のホームを持っていますが、1日の平均乗車人員は1330人です。
鹿児島中央駅は九州新幹線の終点であり、発展が著しいため、鹿児島駅はその影に隠れがちです。市街地の発展も南側に偏っているため、鹿児島駅の存在感は薄れています。地元の人々の意向もあり、中心駅の役割が変わることはなかなか難しいのが現実です。
大津駅の歴史的背景
大津駅は滋賀県の県庁所在地である大津市に位置し、平安時代からの水運の歴史を持つ場所です。この駅は、琵琶湖の水運を利用した交通の要所として栄えました。大津の名前も「大きな港」を意味しており、琵琶湖の水運の発展がその由来となっています。
駅の利用者数は令和元年度の平均で1万7358人ですが、滋賀県内では第6位に留まっています。特に、京都市に近いため、多くの人々が京都を選ぶ傾向にあります。そのため、駅周辺の商業施設はあまり発展していないのが現状です。
大津駅は、歴史的には重要な役割を果たしてきたものの、現在では交通の要所としての機能が薄れつつあります。かつては水運と鉄道の接続地点として栄えていましたが、鉄道路線が整備されるにつれて役割が変わってきました。
松山駅の駅舎と今後の計画
松山駅は愛媛県の県庁所在地に位置し、1日の平均乗車人員は約1万4965人です。松山駅は1927年に開業し、現在の駅舎は2000年に初代駅舎を模してリニューアルされました。しかし、駅舎は2階建ての小規模なもので、商業施設は乏しい状態です。
松山駅周辺にはもう1つ、伊予鉄道の松山市駅が存在し、こちらは百貨店や商業ビルが立ち並ぶ賑やかなエリアです。そのため、松山駅は市街地の辺境部に位置し、利用者からはしょぼい印象を持たれがちです。
しかし、松山駅には明るい未来があります。現在、高架化の工事が進められており、2025年には新しい駅舎が完成する予定です。これにより、駅前広場の整備や路面電車の停留所移動、大型バスターミナルの整備が計画されています。
山口駅の利用者数と観光地
山口駅は1913年に開業し、現在の駅舎は1978年に建設されました。1日の平均乗車人員は2914人と低迷しており、山口県内には下関駅という規模の大きい駅があります。下関駅は本州と九州を結ぶ重要な駅で、多くの利用者を集めています。
山口駅周辺はシンプルで、観光客にとっては物足りなさを感じるかもしれません。しかし、山口市自体は魅力的な観光地が多く、2024年にはニューヨークタイムズが選ぶ「今年行くべき世界の旅行先」に選ばれました。
観光地としては、歴史的な名所や自然が豊かで、コンパクトな街ながら新しい発見がある場所です。山口駅周辺の観光スポットを訪れることで、県庁所在地の魅力を再発見することができるでしょう。
まとめ: 県庁所在地の駅の実態
県庁所在地の駅は、その地域の中心としての期待が高い一方で、実際には利用者数や駅の規模が思ったよりも小さい場合が多いです。各駅にはそれぞれの歴史や背景があり、単に「しょぼい」と片付けられない要素が存在します。
例えば、大津駅はかつての水運の重要な拠点であり、松山駅は今後の発展が期待されています。山口駅も観光地としての魅力を持っており、しょぼいという印象を覆す可能性があります。
県庁所在地の駅の実態を知ることで、地域の特性や歴史を理解する手助けとなります。これらの駅を訪れることで、新たな発見があるかもしれません。
おわりに
今回紹介した県庁所在地の駅たちは、それぞれの地域の歴史や文化を反映しています。期待される役割を果たせていない部分もありますが、それぞれの駅が持つ独自の魅力を再発見することが重要です。
次回の旅行や訪問の際には、ぜひこれらの駅を訪れてみてください。地域の特色を感じることができ、新しい発見があるかもしれません。